健康産業の事業に携わるものは、その人間性においてその適性を問われる事が大切である。
どんなに健康に関して理論や知識に詳しくとも、それだけでは健康事業に携わる適格者とはいえない。それは恰も経済学者だから大事業家になれる。大蔵大臣がつとまるというものではない理屈と同じである。
人間の健康、即ち幸せを考えるほどの事業につく人は日頃、自分自身のことではなしに常に他人の事を考えたときに惻隠の情をもって自己を忘れる人でなければならない。そしてそれは、生きとして生けるものに対して全てであるから、その心の及ぶところ全人類にも及ぶような気持ちの持ち主であらねばならない。 |